英会話が上達しない主な原因5つと効果的な学習方法を原因別に紹介！

「一生懸命英会話の勉強をしているのに、上達しない」
「正しい英会話の学習方法がわからない」
「短期間で飛躍的に英会話力を向上させる方法はあるのかな」

英会話を学習している方で、このような悩みを抱えている人はいませんか？

英会話が上達しない原因は主に5つあり、下記の通りです。

• 正しく英語の発音ができていない
• 中学レベルの単語や文法の知識が身についていない
• アウトプットする機会が限られている
• 自分に合っていない方法で勉強している
• 継続的、かつ習慣的に英会話の学習ができていない

自分が英会話ができない原因を把握した上で、その原因に合った学習方法を取り入れることで英会話力は着実に向上します。

この記事では、英会話が上達しない原因、英会話を上達させるために意識したいポイント、そして原因別におすすめの学習方法について詳しく紹介します。

英会話が上達しないと悩んでいる人、苦労している人は必読です！ 

1. 英会話が上達しない主な原因5つ

英会話が上達しない原因は主に5つあり、下記の通りです。

• 正しく英語の発音ができていない
• 中学レベルの単語や文法の知識が身についていない
• アウトプットする機会が限られている
• 自分に合っていない方法で勉強している
• 継続的、かつ習慣的に英会話の学習ができていない

あなたはこの中で当てはまるものはありますか？

英会話が上達しない原因は人によって異なります。

そして、その原因ごとに効果的な対策やおすすめの勉強法も変わります。

自分の英会話が上達しない原因をしっかりと把握した上で、その原因に合った対策や学習方法を取り入れることで、学習効果がさらに高まるでしょう。 

1.1 正しく英語の発音ができていない

日本語と英語はさまざまな点で異なりますが、特に「発音」に関しては日本語と英語で大きな差異があります。

たとえば、母音と子音の数です。

下記の表を見ると、日本語には母音5音、子音13音しかありません。

【日本語の母音と子音】

母音	i, e, a, o, u
子音	p, b, t, d, k, g, s, c, z, h, m, n, N

出典：東京外語大学「日本語　ことばの概説」

東京大学教養学部英語部会「英語の発音と発音記号」によると、英語には母音15音、子音24音もあり、日本人が使わない音が数多く存在します。

また、英語は日本語とは異なり、スペルと発音が必ずしも一致するわけではありません。

たとえば、”a”という文字は、日本語の場合は「ア」としか発音しないのに対して、英語の場合、下記のように5パターンもの発音が考えられるのです。

• /ə/
• /ɑ:/
• /ɒ/
• /æ/
• /ʌ/

これらの英語の発音のルールを知らないと、英語を正しく発音することができません。

英語を正しく発音できないと、相手に自分の気持ちや考えが伝わらず、結果としてコミュニケーションが成立しないのです。

筆者はオーストラリア人の友人に、「日本人の英語が一番理解しづらい」と言われたことがあります。

完璧な正しい英語の発音を身につけることは無理だとしても、せめて相手に「伝わる」英語の発音を身につけましょう。 

1.2 中学レベルの単語や文法の知識が身についていない

言うまでもなく、人間は自分が知らない単語やフレーズ、さらには文法を口に出すことができません。

これらの知識を身につけて初めて、英会話ができるようになるのです。

つまり、英会話力を向上させるためには、語彙や文法の知識が身についていることが大前提になります。

もちろん語彙数が多いほど、あるいはハイレベルな文法知識が身についているほど表現の幅が広がるため、高度で専門的な内容の英会話ができますが、まずは中学生レベルの単語や文法をマスターすることが大切です。 

1.3 アウトプットする機会が限られている

「これ英語で何て言うんだっけ？前に覚えたはずなんだけどな…」

英語を話していて、このように感じた経験はありませんか？

これは、英語学習者によくあることで、英単語やフレーズなどを暗記するといった「インプット」に偏った学習をしていることで起こります。

語彙や文法など学んだ知識は、必ずしも英語を書いたり話したりするときにパッと出てくる「使える知識」とイコールではありません。

普段から、英語を書いたり話したりする学習をすることで、「身につけた知識」が「使える知識」に変わり、完全に定着したと言えるのです。 

1.4 自分に合っていない方法で勉強している

現在、書籍だけでなくスマホアプリやYouTube動画、Podcastなど英語の学習に使える教材が数多くあります。

それは、英語の学習法然りです。

あまりにも選択肢が多いため、何を使ってどのように学習すれば良いか悩む英語学習者も少なくありません。

しかし、全ての教材や学習方法が万能なわけではありません。

人によって効果的な学習方法やおすすめの教材は異なります。

それは、学習者のレベル、目的、性格などが異なるからです。

あなたの英会話力が向上しないのは、自分に合っていない方法で英語の学習をしているからかもしれません。 

1.5 継続的、かつ習慣的に英会話の学習ができていない

英語力は、1日や1週間といった短期間で身につけられません。

日々の努力、継続が大切です。

そのため、週末にまとめて数時間学習するよりも、1日5分でも10分でも毎日英語の学習をする方が学習効果が高いと言われています。

毎日英語学習の時間が確保できていないという人は、自分自身の1日の過ごし方を振り返ってみて、下記のような無為に過ごしている時間を英語の学習時間に置き換えられないか考えてみましょう。

• テレビやスマホを見ている時間
• 通勤時間
• 昼休み
• のんびりと湯船に浸かっている時間

習慣化のコツとして、「周りに宣言すること」がおすすめです。

たとえば、周囲に「今年中に英検2級に合格する」と目標を宣言しておくことで、「目標を達成できなかったら恥ずかしい」「口だけのヤツだと思われたくない」と考えて自分にプレッシャーを与えられます。

結果として「勉強せざるを得ない環境・状況」を作り出せるため、英語学習を習慣化させやすいでしょう。

筆者も留学前に「6月までにIELTSのスピーキングで6.5を取る！」と周りに宣言して、それからオンライン英会話を受講するようにしました。

最終的にオンライン英会話を毎日受講して、IELTSで目標のスコアも取得できたため、「周囲に宣言する」のは効果的だと実感しています。 

2. 英会話を上達させるために意識したいポイント

次に、英会話を上達させるために意識したいポイントを紹介します。

下記の6点に留意しましょう。

• インプットとアウトプットのバランスを考える
• シンプルな単語やフレーズを使いこなせるようにする
• 英語の4技能をバランスよく学習する
• 完璧主義にならない
• 学習目標を設定する
• さまざまな学習方法に手を出さない

これらの点を留意しながら英語の学習をすることで、英会話を上達させられる可能性がグッと高まるでしょう。

ぜひ参考にしてください。 

2.1 インプットとアウトプットのバランスを考える

前章でもお話しましたが、文法や単語など「覚えた知識」は必ずしも「使える知識」であるとは限りません。

学習者の英語レベルによって異なるため一概には言えませんが、インプットとアウトプットの理想的な割合は7:3から8:2であると言われています。

日々の英語学習の中に、英語を書いたり話したりしてアウトプットする機会を設けましょう。 

2.2 シンプルな単語やフレーズを使いこなせるようにする

「ジェイミーは食いしん坊です。」
「昨日は徹夜しました。」
「彼は気の置けない友達です。」

あなたは、これらの文を英語で表現できますか？

「食いしん坊」「徹夜する」「気の置けない」これらの単語やフレーズを知らないからといって諦めないでください。

英語を話す際には、自分が日本語で考えたことや思ったことを直訳するのをやめましょう。

下記のようにシンプルかつ簡単な表現に言い換えることで、文章の意味を変えることなく英語で表現できます。

「ジェイミーはよく食べます。」= Jamie eats a lot.
「昨日は夜ずっと起きていました。」= I didn’t sleep at all last night.
「彼は私の親友です。」= He is my bestfriend.

いずれの英文も中学1年生レベルの文法で表現することが可能です。

意外に思うかもしれませんが、英語上級者であっても難解な単語やフレーズはあまり使用しません。

簡単な単語やフレーズを上手に使い回しているものです。

肩肘張らずに、小さな子どもに話しかけるつもりで、自分の意見や考えを簡単な表現にまとめてみてください。

2.3 英語の4技能をバランスよく学習する

英語は、「読む」「聞く」「書く」「話す」の4つの技能で構成されています。

「話す」トレーニングに集中することで、英会話が上達すると考える学習者は少なくありません。

もちろん、その考え方もあながち間違っているわけではないのですが、英語の4技能は全て密接につながっています。

つまり、「話す」以外の技能を学習することで、「話す」技能を高めることもあるということです。

たとえば、「書く」トレーニングを重ねることで、結果として「話す」技能を高められます。

英語を「書く」ことは、スピーキングのように時間の制約がなく、話の内容や論理構成、あるいは自分が使っている単語や文法が正しいのかどうかを確認しながら自分の意見や考えをまとめることが可能です。

最初は英語を書くのに時間がかかりますが、慣れていくほど文章構成ができ、思いつく表現の幅も広がるため短時間で正しい英文を書くことができるようになるでしょう。

そして、自分の意見や考えを英語として書く時間が短くなるほど、スムーズに英語が話せるようになるのです。

このように、それぞれの技能は全て密接につながりがあることから、全ての技能をバランスよく学習するように心がけてください。 

2.4 完璧主義にならない

日本人は国民性のためか、英語に対して完璧主義になる人が非常に多いです。

英会話を上達させるためには、「完璧主義」になってはいけません。

「完璧主義」になってしまうと、失敗を恐れて英語で話すことに恐怖心を覚えてしまうため、アウトプットすることを億劫に感じてしまうからです。

あなたが間違えた英語を話しても、誰も馬鹿にしません。

日本に滞在している外国人観光客や留学生に、日本語で話しかけられる場面を想像してみてください。

その外国人が間違った日本語を話したら、あなたは笑いますか？

笑わないと思います。

むしろ、必死に彼らが伝えたいメッセージを理解しようとするのではないでしょうか？

逆も然りです。

あなたが英語のネイティブスピーカーでないことは、一目でわかります。

そのため、間違った英語を使ってもバカにされることはないでしょう。

間違いを恐れず、どんどん積極的に英語を話すように心がけてください。 

2.5 学習目標を設定する

英語の学習をする前に、下記のように学習目標を設定しましょう。

• 「3ヶ月後のオーストラリア旅行までに、日常英会話をマスターする」
• 「半年後の海外赴任までにTOEICで820点以上を取得する」
• 「字幕なしで洋画や海外ドラマを視聴できるようになる」

目標を立てることで、何をやるべきか明確になるとともに、英語学習に対するモチベーションを維持できます。

さらに、学習の方向性がブレるリスクを軽減させることにもつながるでしょう。

ぜひ、学習目標を設定してください。

下記の点に留意することで、良い目標が設定できます。

• 目標を達成するまでの期限を設定する
• 実現可能な目標を設定する
• できる限り具体的な目標を設定する
• 数値やスコアなど、達成しているかどうかがはっきりと分かる目標を設定する

また、目標を立てたら、その目標を達成するまでにやるべきことや小さな目標を複数達成することがおすすめです。

たとえば、「半年後の海外赴任までにTOEICで820点以上を取得する」という目標であれば、「毎日英単語を20個覚える」「1ヶ月以内にリスニングセクションの大問2で正答率を90%以上にする」といった具合です。

小さな目標を立てて、それを達成することで成功経験ができ、自分に自信が持てるようになるでしょう。

そして、自分に対する自信は、次の目標を達成するための原動力になるはずです。 

2.6 さまざまな学習方法に手を出さない

巷にはさまざまな英語学習に使える教材や学習方法が溢れています。

インフルエンサーなど有名人が紹介する英語学習方法に飛びついてしまいたくなるものですが、上記にもあるようにその学習方法や教材があなたに合っているものであるかは分かりません。

どのような教材や学習方法であっても、効果を感じるまでに時間がかかるものです。

最低3ヶ月間は取り組むようにしましょう。

3. 英会話が上達しない人に効果的な学習方法

それでは最後に、英会話が上達しない人に効果的な学習方法を5つ紹介します。

• 洋楽のカラオケで英語の正しい発音を身につける
• 中学生向けの英文法が学べる薄い問題集を購入して何度も繰り返し学習する
• オンライン英会話や英会話スクールを使ってアウトプットの量を確保する
• コーチングなどを活用して英語の専門家に英語の学習方法について相談する
• スマートフォンアプリやPodcastを活用して日々の生活に英語を取り込む

前章で紹介した、ご自身の英会話力が向上しない原因に合わせて効果的な学習方法を取り入れてください。

3.1 洋楽のカラオケで英語の正しい発音を身につける

筆者が、正しい英語の発音を身につけるために行った勉強法を紹介します。

私は10年ほど前に『オバケの英語』という本を読んで、英語の発音のルールを学びました。

その後、本で身につけた発音のルールに従ってカラオケで洋楽をひたすら歌いまくりました。

滞りなく1曲歌えるようになったら、次の曲に移ります。

これを繰り返すことで、正しい英語が身につくでしょう。

実際、筆者はオーストラリアに留学した際に、周囲の留学生や現地のオーストラリア人に「日本人っぽいアクセントや発音が全くなくて、とても聞き取りやすい」と褒められたので、非常に効果的な学習方法であると自負します。

『オバケの英語』に限らず、英語の発音について学べる書籍や教材は数多くあります。

自分に合ったものを選んで取り組んでみてください。

3.2 中学生向けの英文法が学べる薄い問題集を購入して何度も繰り返し学習する

基本的な文法が身についていないことが、英会話が上達しない原因の1つであることを説明しました。

まずは、中学生レベルの英文法を学習しましょう。

中学生レベルの英文法を学習する際には、薄い問題集を1冊だけ厳選して、何度も繰り返して取り組むことがおすすめです。

薄い問題集であれば、比較的サクッと1周終わらせることができます。

問題集をやり遂げることで達成感を味わうことができ、自信やモチベーションの向上につながるでしょう。

そして、何度も繰り返して取り組みやすいです。

英文法は、1度の学習では身につきません。

何度か繰り返して完全定着を目指しましょう。

3.3 オンライン英会話や英会話スクールを使ってアウトプットの量を確保する

英語の学習にはインプットとアウトプット両方が必要で、それぞれの割合は8:2から7:3くらいが理想的であることをお話しました。

英語のアウトプットとして効果的な学習方法は、オンライン英会話や英会話スクールの活用です。

しかし、オンライン英会話や英会話スクールは授業を受けるだけでは英会話が上達しないため、注意しましょう。

オンライン英会話や英会話スクールを効果的に活用するためには、下記の点を心がけてください。

• 可能であれば毎日レッスンを受講する
• 自分の英語力や目的に合った教材を選ぶ
• レッスンの間はどんどん積極的に発話する
• レッスンの予習と復習は欠かさず行う
• 新しく覚えた単語やフレーズをレッスン中に使ってみる

3.4 コーチングなどを活用して英語の専門家に英語の学習方法について相談する

多種多様な英語学習方法・教材があるものの、それらは万能ではないということを説明しました。

英語初級〜中級者が自分に合った英語学習方法や教材を選ぶのは難しいでしょう。

そんなあなたにおすすめなのが、英語コーチングの活用です。

英語コーチングとは、英語学習のプロである専任のコンサルタントが、あなたの英語力や学習目標に合った学習方法や学習計画を提示し、2〜4ヶ月ほどの期間で集中的にサポートしてくれるサービスのことを指します。

膨大なデータやコンサルタントの豊富な経験に基づいて、学習方法や計画を提案してくれるため、短い期間で効率的に英会話力を向上させられるでしょう。

また、学習の進捗状況を管理してくれたり、学習者のモチベーション維持をサポートしてくれたりしてくれるため、途中で挫折するリスクを軽減することができます。

自分に合った学習方法や教材を模索している人は、ぜひコーチングの活用を検討してみてください。

>> 英語コーチングについてさらに詳しく知りたい方はこちらへ

3.5 スマートフォンアプリやPodcastを活用して日々の生活に英語を取り込む

英語学習に役立ち、かつ楽しくて面白いスマートフォンアプリやPodcastは数多くあります。

これらを使えばいつでもどこでも気軽に英語学習ができるでしょう。

前述したスキマ時間の有効活用にもつながります。

下記の記事で、英語のレベル別におすすめのアプリ・YouTube動画・Podcast番組を紹介しています。

ほとんどが無料であるため、合わなかったり飽きたりしたらいつでも止められます。

興味がありそうな番組やアプリを、早速活用してみてください。

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4.2 専門的で複雑な業務内容にも対応できる高いカスタマイズ性

ビジネスパーソンが英語を学習する目的は、言わずもがな「仕事で英語が必要だから」。ところが、費用と時間をかけて英語を勉強しても結局仕事で英語は使えない、という人が多くいます。これは、教材と実際の業務内容との間に乖離があるためです。「ビジネス英語」を謳うコースの教材は、汎用的なビジネスシーンを取り上げたものが多く、受講者一人一人の事情に合わせることはできません。

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4.3 経験豊富な英語のプロフェッショナルによるサポート体制

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まとめ：工夫や努力次第で英会話は上達する！

この記事では、英会話が上達しない原因と原因別におすすめの学習方法について紹介しました。

原因と効果的な学習方法は、下記の通りです。

英会話が上達しない原因	効果的な学習方法
正しく英語の発音ができていない	洋楽のカラオケで英語の正しい発音を身につける
中学レベルの単語や文法の知識が身についていない	中学生向けの英文法が学べる薄い問題集を購入して何度も繰り返し学習する
アウトプットする機会が限られている	オンライン英会話や英会話スクールを使ってアウトプットの量を確保する
自分に合っていない方法で勉強している	コーチングなどを活用して英語の専門家に英語の学習方法について相談する
継続的、かつ習慣的に英会話の学習ができていない	スマートフォンアプリやPodcastを活用して日々の生活に英語を取り込む

それぞれの原因に合った学習方法を取り入れることで、英会話力は着実に向上するでしょう。

また、下記の6点について意識しながら学習することで相乗効果が期待できます。

• インプットとアウトプットのバランスを考える
• シンプルな単語やフレーズを使いこなせるようにする
• 英語の4技能をバランスよく学習する
• 完璧主義にならない
• 学習目標を設定する
• さまざまな学習方法に手を出さない

この記事を参考にしながら、ご自身の英会話学習法について見直してみてください。