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英語力を向上させる英単語の覚え方-同時通訳者が解説-

2022.03.24

update 2022.05.02

英語力を向上させる英単語の覚え方-同時通訳者が解説-

1. 英語力を向上させる英単語学習

英語学習はダイエットと似ています。
「何か効果的な方法はないのか」「もっと短い時間で効率的なやり方はないか」といった「とっておきの方法」を探すことに労力を使いがちです。
しかし、残念ながら即効性のある学習法というのは存在しません。どんな学習方法でも毎日少しずつコツコツと学び続けるしかありません。

英語力を向上させる場合、アスリートと同じくまず必要なのは基礎体力の増強です。
では英語の基礎とは何でしょうか。
それはずばり単語力です。単語をたくさん暗記すれば英語力は確実に上がります。
そんな当たり前なこと、と思われるかもしれませんが、意外にもこの当たり前のことをやらずに即効性のあるノウハウを求められる方が多いのも事実です。

単語力が付けば表現力や、リスニング力、スピーキング力の足りない部分を補ってくれます。スピーキングの時に多少文法が崩れても単語力があれば絶対に通じます。
単語力強化というのは一番単純な学習方法ですが、一番効果がある学習方法です。

2. 忘れる前提で覚える

英語は毎日少しずつコツコツと学び続けるしかありません。単語力のつけ方も同じです。
なかなか覚えられない、覚えてもすぐに忘れてしまう、というのもよく聞きます。絶対的な英語学習方法がないのと同じく、絶対的な単語暗記方法もありません。
単語は暗記しては忘れ、また暗記しては忘れ、を繰り返しをしながら記憶に定着させていくしかありません。忘れてしまうことが億劫になっているようでは、単語力は身に付きません。
同時通訳者は通訳の案件ごとに非常に多くの単語を覚えます。そして案件が終わった後は忘れてしまうことも多いです。
忘れるのを恐れずに、毎日コツコツと継続していきましょう。

3. 何度も出会う

忘れる前提で覚えるのが大事だとお伝えしましたが、そのためには同じ単語に何度も出会わなければいけません。

広告業界では、CMを3回見るとその商品が認知され、7回見ると購入率が上がるといわれているそうです。つまり一度では覚えられなくても何度も目にすることでその商品の認知度が上がってくるのでしょう。

英単語の暗記にも同じことが言えます。
どうしても覚えられない単語は出会う回数を多くしましょう。例えば自宅の玄関のドアに貼っておく、トイレの壁にも貼る、寝室の壁にも貼る、そうやって物理的に出会う回数を多くすればそれだけ記憶にも定着していきます。

4. 単語カードで覚える

一面に英語、反対の面に日本語を書いた単語カードは学生の時に使っていた方も多いと思います。
単語カードは受験やテストの時だけではなく、ビジネスパーソンが英単語を覚える時にもとても有効です。
単語カードを活用すれば、通勤や休憩時間などのスキマ時間を利用して効率的に学習できます。
単語帳よりも小型になるのでもち運びに便利ですし、今日学習する単語の分だけをピックアップすればさらにコンパクトになります。

単語カードの使い方の一例をご紹介します。

  • 単語カードには英・日両方を併記する。
  • その単語を使った例文も記入する。
  • わからない単語、すぐに思い出せない単語はすべて書き出す。
  • トピックごとに整理する。
  • 日本語を見て、英語がすっと出てくるか試す。
  • 英語を見て、日本語がすっと出てくるか試す。
  • 単語カードは常に持ち歩く。
  • 完璧に覚えた単語は単語カードから除いて、新しい単語を追加する。

通訳者の中には単語カードをクリアファイルに入れてお風呂の壁に貼って入浴中も暗記したり、信号待ちのわずかな時間にもカードを1枚取り出して1単語覚えたり、と単語カードを工夫して使用している人もいます。みなさんも自分に合った単語カードの使い方を探してみましょう。

5. 覚えた単語は使ってみる

単語カードで覚えた英単語は積極的に使ってみます。そうすることで記憶にも定着しますし、使い方も慣れてきます。
外国人の同僚や上司との会話に積極的にその単語を使って話をする、使った後に「今の単語の使い方間違ってなかった?」と聞いてみればなお良いですね。
会話が難しければメールで使ってみましょう。単語カードに記入した例文をお手本に作成すれば定着率も上がると思います。

6. 新しい英単語のインプット方法

単語カードに新しい単語をどうやって増やしていけばいいでしょうか。
日本で生活していると意識して英語に触れる機会を増やさなければ、なかなか新しい英単語に出会う機会はないかもしれません。

市販の単語帳から知らない英単語をピックアップしてくるのもいいですが、毎日の生活と英単語を結び付けて覚える単語を増やしていくのもいいでしょう。

例えば新聞や雑誌、本を読んでいて、使えると思った単語や表現を書きとめておく。映画や動画で使われていて知らない単語を例文付きでまとめておくのも使えるかもしれません。

知らない単語に出会うために、常に英語でのニュース記事を読んだり、聞いたりするのは、リスニングの強化にもなりますし、ビジネス上でも役立つので、一石三鳥といえるかもしれません。
英語と日本語のニュースサイトの無料のニュースダイジェストのメルマガ等に登録しておけば、定期的に配信されるメールから、知らない語句や表現を拾うことができます。

単語帳を購入しなくても、お金をかけずに知らない単語を増やす方法はたくさんあります。

7. 音声とセットで覚える

単語を丸覚えするのではなく、どういう文脈でよく使われるのか、派生語はあるのか、発音は
できるのか、自分ならどういう文章で使うのか、または自分の知っているものと同じ意味のもの
(または反対の意味)がないか等、覚えたい英単語に自分の知っている色々な情報に紐付けて覚える方法も有効です。

単語を辞書で調べるときには訳語だけではなくて、調べた単語に対して書かれている記述内容を
最後まで全て読むのもいいでしょう。

また、単語を覚えるときには目で読んで覚えるだけではなく、発音を聞いてそのあと自分で音読してください。
ネットの辞書などには意味と合わせて音声もついているものも多いので、活用しましょう。文字と音声をセットで覚えるようにすれば、リスニングやスピーキングの時に役に立ちます。
単語の音読のあとに、例文をシャドーイングするのもいいでしょう。

8. まとめ

今回は英語の基礎体力ともいうべき英単語学習についてご紹介しました。

  • 忘れる前提で覚える
  • 何度も出会う
  • 単語カードで覚える
  • 覚えた単語は使ってみる
  • 新しい英単語をインプットする
  • 音声とセットで覚える

ほかにも英単語の覚え方はたくさんあると思います。ぜひみなさんにあった学習方法を探してみてください!


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