電子部品メーカーで働かれているTさん。台湾とシンガポールに子会社があり、サステナビリティ推進の業務に携わっています。子会社との連携や普段の業務で英語を使うので、One Month Program を受講することを決断されました。英語の聴き取りに特に不安を感じられていましたが、今では海外の同僚の英語をしっかりと聴きとれるようになり、受講後のVersantでは73点を取得。
今回はまさに「One Month Programをフルに活用した」Tさんに、One Month Programを受講した感想と、英語に悩む学習者の方々へのアドバイスを伺いました。
【電子部品メーカー勤務/Master コースご受講】
ご受講前のキャリアについて

One Month Program ご受講開始時のTさんのキャリアについてお話いただけますか?どんな場面でどのくらい英語を必要とされていましたか?
台湾とシンガポールに子会社がありまして、そのグループ全体に対して、サステナビリティ活動に関する情報を共有したり説明したりする時に英語を使っています。
サステナビリティといっても、たとえばパーパス(企業の存在意義)を作るところから始まって、温室効果ガスの排出量について「今年の目標値はこうです」といった情報を伝えるなど、結構幅広い内容になります。
その際、英語で口頭説明をすることもありますし、イントラネット上で説明文を書いたり、グループ全体に向けたプレゼンを英語で行ったりもしていました。
ですので、業務の中で英語を使う機会はそれなりに多かったと思います。
受講前に持っていた英語に対しての課題

One Month Programの受講前は、英語力に対してどのような課題をお持ちでしたか?
受講前に感じていた課題なんですが、まず書く英語がどうしても直訳っぽくなってしまって、プレゼン資料にしても「なんとなく意味は伝わるけど、自然じゃないな…」と自分でも違和感がありました。読み手からすると、わかりづらいんじゃないかというのが、まず1つ目の大きな悩みでした。
それからもう1つは、実際にプレゼンをする時の話し方です。海外の同僚から「ちょっと話すのが遅すぎて聞きづらい」と率直に言われたことがあって、自分で録音を聞いても「確かにそうだな…」と感じたんです。
全体的に、聞きやすい英語になっていないというのが大きな課題でした。加えて、英語圏に住んだことがないので、自分の発音が相手にとって聞きやすいのかもわからず、自然な語り口やリズムにも自信がなかったという点も気になっていました。
ですので、直訳調の書き方と、プレゼン時の話し方(スピードや聞きやすさ)、この2つが特に大きな課題だったと思います。
受講前までの英語学習

最初のカウンセリングでお話をお伺いをさせていただいた際に、正直かなりレベルが高い印象を持ちました。受講前にご自身で英語学習や他社のプログラムなどは取り組まれていましたか?
一切取り組んでいないです。これまで英語はとにかく実務の中で使い倒してきたという感じで、かなり使ってきました。
ただ、仕事が忙しすぎて、英語を「勉強」としてしっかり取り組む余裕がなかったんです。使ってはいるんですけど、ちゃんと基礎から学ぶ機会はなかったというのが正直なところです。

One Month Programを受講する前は、特に体系的な学習はしておらず、仕事を通じて英語を向上されたということですね。
すみません、もう一つ課題を思い出しました!シンガポール人の英語が聞き取れなくて困るということがありました。
アメリカ人のネイティブ英語は、もちろん完璧ではないですが、比較的問題なく理解できるんです。ただ、シンガポール英語、いわゆる「シングリッシュ」になると、一気に聞き取りが難しくなってしまって…。
これが第3の課題として、自分の中で大きかったと思います。つまり、「シングリッシュが聞き取れない」というのも、受講前の大きな悩みでした。
一番効果を感じたトレーニング

One Month Programを実際に受けてみて、ディクテーション、英作文、シャドーイング、レッスンが4つある中で、ご自身の中で一番効果があると思ったトレーニングはどれでしたか?
そうですね、どれも効果はあったんですけど、特に一番驚いたのはシャドーイングでした。
正直、英作文については自分ではあまり書けないだろうなと思っていて、それをいろいろ直してもらえるだろうという期待はありました。また、シャドーイングに関しては思ってもみなかった発見がありました。
まず、やってみて初めて「そもそも口が回っていなかった」ということに気がついたんです。それから、発音よりも「リエゾン(音のつながり)」ができていなかったことも大きな気づきでした。口が回らないことと、リエゾンができていないことに気づけたことが、自分にとっての大きな学びでした。
そこからは、自分でも何度も繰り返し練習して、口が自然に動くようになるまで音読を重ねるように意識しました。

これまでは、リエゾンなどは意識されていなかったのでしょうか?
実際に英語を使う中で、多少はリエゾンも意識していたつもりだったんですけど、全然不十分だったなって気づかされました。思っていた以上に、ネイティブって音をつなげて話しているんだなというのが驚きでした。
もっと大げさなくらいにリエゾンを意識しないと、自然な英語には聞こえないんだっていうことにも気づきました。
それに加えて、自分が英語を話している音をちゃんと聞いたことがなかったので、シャドーイングをやって、自分の声を嫌でも聞くことで、初めて「えっ、こんなにブツブツした話し方だったの?」って驚きました。
シャドーイングは自分の癖に気づくための効果的なトレーニングだと思いました。
トレーナー・講師のサポート

トレーナーや講師のサポートはいかがでしたか?
今回は本当に毎日サポートしていただきありがとうございました。なんというか、ここ数十年ずっとモヤモヤしていた疑問を全部吐き出せたような気持ちで、すごくスッキリしました!
特に印象的だったのが定冠詞の問題ですね。これはもう、一生理解できない、自分には無理だろうと思っていたテーマだったんですけど、今回取り組んでみて、まだまだ奥は深いにせよ、「沼」が10あるとしたら7くらいまでは行けたんじゃないかと。
それくらい大きな前進を感じています。 本当にありがとうございました。
日々の学習の進め方について

1日どれぐらい勉強していたのか、 どうやって学習時間を捻出したのかお話しいただけますか?
最初の頃はなかなか勉強時間が捻出できなくて、本当に困っていました。平日は忙しくてほとんど時間が取れなかったので、週末に2時間くらいかけて、ようやく取り組むという感じでした。
始めた当初は、「これ本当に終わるのかな?」って正直かなり焦っていました。
でも途中から、昼休みにご飯を急いで食べて、残りの30分を毎日必ず勉強に使うというふうにリズムを変えて、夜も家に帰ってから30分とか1時間、なんとか時間を作ってやるようにしました。
あとは、たまに休みを取れた時なんかに、一気にまとめて勉強したりして、なんとか乗り切りました。

忙しい月でもどこかの時間帯で何とか捻出をして、 トータルとして見ると、かなりの時間を割けたかなというところですね。
まとめて勉強するよりも、 昼休みに30分の時間を使い、日々少しずつ勉強する方が効果があるなと思いました。
なぜかというと、ちょっと勉強すると疑問が湧きますよね?一気に勉強をして、まとめて課題が返却されると、 それを消化するのにまた大変なことになるので、 短い時間を捻出して少しづ進める方が理解が追いつくと思っています。
「日々少しずつ勉強をして、質問をして回答をもらい、また学ぶという」このように小さいサイクルでやったほうが効果的だと思います。
One Month Programの良かった点

One Month Programを受講してよかったと思うのはどんな点でしたか?
まず一つは、自分の英語のレベルを客観的に把握できたことです。これは自分一人ではなかなか難しいので、とてもありがたかったです。
最初にお話した3つの課題のうち、まずシャドーイングに関してですが、自分の話し方の問題って、発音そのものというより、「口がちゃんと回っていない」ということが原因だったということに気づけたのが大きかったです。
それが分かると、「じゃあ口をしっかり動かす練習をしよう」と、自分で取り組めるようになったのが良かったです。
次に英作文の面では、すごく色々な言い回しを学べたのが収穫でした。しかも、実際に自分が仕事で扱っているテーマで取り組めたので、すぐに学習を実務に活かせましたし、その後も色々な業務を英語で進める中で、今回学んだ表現をフル活用できています。
特に最近は、子会社に向けて作成した行動規範を英訳する作業があったのですが、そこでも今回の学びが本当に役立ちました。さらに、英訳した内容を説明する場面でも引き続き活用できると思っています。
驚いたのがリスニング力の向上です。おそらくこれは、リエゾン(音のつながり)を意識するようになったことと、文法力が上がったことが関係していると思います。例えば、音が完全に聞こえなくても「文法的にこうなるはず」と推測できる力がついたという実感があります。
そのおかげで、以前は聞き取りに苦戦していたシングリッシュも、前より明瞭に聞こえるようになって、この間シンガポールの社長のプレゼンを久しぶりに聞いた時に、「あれ?なんかクリアに聞こえる…?」って驚きました。
前よりも、もわっとした感じがなくなって、聞き取りやすくなっていきました。これは自分でもすごく嬉しい変化でした。
One Month Programに取り組む上で苦労したこと

One Month Programに取り組むうえでの苦労はございましたか?
もう、本当に全部苦労しました(笑)。まずは、時間の捻出です。最初はとにかく忙しくて、まとまった学習時間を取ることが難しかったですね。
それに加えて、習ったことを定着させるのも一苦労で、特に「最初の方に出てきた内容を後で使おう」と思ったときに、うまく思い出せないことが多々ありました。
最初の頃はただノートを取っているだけだったんでが、途中からこれはダメだと思って、Excelに学んだことをまとめるようにしました。
デジタルにしておくと検索もできるので、「あの表現どこだったかな?」「あのフレーズいくつあったっけ?」といったときに、すぐ探し出せて便利でした。一覧になっているので、パッと見て思い出せるようになったのは自分でも良い工夫だったと思います。
それから、英語の勉強を本格的にするのが何十年ぶりだったので、そもそも勉強のやり方を思い出すのにも苦労しました。自分に合ったやり方を編み出すのに時間がかかりましたが、その分学びも大きかったです。

受講前後の変化について、一番成長したと感じたのはどんな点でしたか?
前半の段階で、英作文力は確実に伸びたと思いますし、それに伴って話す力も伸びたんじゃないかなと思います。やっぱり話す力って、英作文力が伸びないと一緒に伸びにくい部分があるので、総合的に見ても、話す力が底上げされたという感覚があります。
ただ、今はまだ復習して定着させている途中なので、そこを日々少しずつ続けているところです。なので、これからもう少し伸びる余地があると思っています。
受講料について

受講料についてはどのような感じられましたか?
そうですね。やっぱりまとまった金額なので安くはないんですけど、今回ちょうど割引キャンペーンのタイミングで受講できたのはラッキーでした。
結果的に、それだけの価値が十分にある内容だったと感じています。
One Month Program はこんな人に向いている!

ご受講時を振り返ってみていただいて、One Month Programはどんな方に向いていると思いますか?
仕事で英語を多く使う人向けのプログラムだと思います。留学のような目的というより、実務で英語を総合的に使う必要がある方にとても有益だと感じました。
いわゆる一般英会話(ジェネラル)ではなく、ビジネス英語を業務で必要としている方に特化した内容ですね。
英語で悩んでいるビジネスパーソンに一言!

今から英語力を身につけたいと考えている方に向けて、このような心構えを持つと良いなどアドバイスを頂けたら幸いです。
「英語は、何歳からでも上達できる。」
毎日少しずつ積み重ねることで、確実に伸びていきます。勉強は大変なだけではなく、楽しいもの。ぜひ楽しみながら、上達への道を歩んでください。
「英語は、毎日少し継続して勉強すれば、何歳からでも楽しく上達できる。」今は翻訳ツールやAIなど、便利なサポートがたくさんあります。
しかし、自分で理解し、使いこなせる状態でコーパイロットやGPTを活用するのと、すべてを頼りきりにするのとでは結果は大きく異なります。
AIは必ずしも正しい答えを出すとは限りません。だからこそ、自分の知識を磨き、AIのアウトプットが正しいかどうかを判断できる力が必要です。
英語は勉強を続ける限り、後退することはありません。むしろ、年齢に関係なく確実に成長していく数少ないスキルです。

今回、One Month Program をフル活用してくださったTさん。なんと初回のVersantテストで 73点というハイスコア を取得されました!
限られた時間の中でも、毎日コツコツと熱心に学習を積み重ねた成果が、早くも目に見える形で現れています。「短期間でも正しい学び方をすれば、ここまで結果が出せる」ということを証明してくださいました。
Tさん、本日は貴重なお時間をいただき本当にありがとうございました!
Writer

One Month Program
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