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英会話を長文でスラスラ話せるようになるための4ステップ

2023.11.10

update 2024.02.15

英会話をしていると、相手が話す長さに比べて自分の話す英語が短い、つまり「英会話を長文で話せない」と感じることがあるかと思います。実は、その原因は「フレーズ」「語彙」「文法」というシンプルなキーワードに関係しています。なぜなら、長文には「長いフレーズ」が必要ですし、盛り込みたい情報が多ければそれを表す「語彙」が必要で、それらの情報を長文で正確かつスピーディーに組み立てるには「文法力」が必要だからです。

それを踏まえて、今回は「何となくの英語」を「長文で話す英語」にレベルアップするためのポイントを見ていきたいと思います。読み終えていただいたときには、どう勉強すればいいのかについて指針が見えてくるはずです。「何となく話せる」というレベルから、その先の「日本語を話すのと同じ感覚で英語を話す」というレベルに到達するまでは、地道な努力も必要になりますが、ぜひ参考にしていただければ嬉しいです!

1.英会話を長文で話せるようになるために必要な3つのこと

英会話を長文で話せるようになるために必要なことは、月並みではあるのですが、①長いフレーズを覚える、②語彙を増やす、③文法を使いこなせるようにする、という3点に尽きます。

ただ何となく話すのでなく、「長文で」英会話をするためには、「何となく話せる」というレベルを脱却する必要があります。そのためには、月並みではあるけれど必須のスキルを、効果的かつ効率良く身につける必要があります。

1-1.長いフレーズを覚える

まず、「長文で話すためには、長いフレーズを覚える」という単純な話から始めたいと思います。

ある程度英語を話せるようになるまでは、汎用的なフレーズをとにかく覚えて、それを使いこなすのが有効なのは間違いありません。I’m interested in~「~に興味があります」や、I’d appreciate it if you could~「~していただけますと幸いです」といった鉄板フレーズを使いまわしていれば、とりあえずのコミュニケーションはできます。しかし、長文で話すためには、長いフレーズを知らなければいけません。

使いまわしの効く短い定番表現には限界があります。短い=直接的でぶっきらぼうにも響くので、長いフレーズで丁寧に表現する場面には適しません。また、もう少しニュアンスや自分の気持ちやトーンを加えて話そうとすると、自ずと長いフレーズが必要になります。

例えば、以下のようなシンプルな英語を見てください。ちょっとぶっきらぼうで、本当はもう少し含みがある状況が多いですよね。ネイティブらしい長いフレーズで言い換えられるか考えてみてください。

  1. Don’t …「…するな」
  2. I had to …「…しなくてはいけなかった」
  3. … is not import for me.「…は自分には重要ではない」

これをネイティブらしい長いフレーズで言い換えると、例えばこうなります。

  1. … is definitely not the way to go. 「…は進むべき道ではない」
  2. It’s been taken me into dealing with the situation in which … . 「…という状況に向き合うことになった」
  3. … is not exactly high of my list of things to obsess about. 「…はどうしてもということのリストの上位ではない」

上記のフレーズをわざわざ使わなくても大体の意味は伝えられるかもしれません。しかし、皮肉だったり、絶妙のトーンだったり、そういったニュアンスは、長いフレーズを使った長文だからこそ伝えられるものです。

「英会話を長文で話せない」と感じるのは、「自分のぶつ切りの英語に対して、相手から長文で返ってくるとき」と多くの方が言います。長いフレーズを知らないと、話すことはできても、ネイティブスピーカーの英語を聴き取ることはできるようになりません。まさにそうやって、ネイティブスピーカーが使う表現を吸収することで、長いフレーズは身につきます。上記のフレーズ例も、筆者自身がネイティブスピーカーとの会話や、映画やドラマのセリフから集めたノートから抜粋してみました。自分では短い英語で言ってしまいそうな表現を、長いネイティブフレーズではこう言い換える、という風にして、ノートにまとめていました。このように、ネイティブ英語に触れて、「ネイティブスピーカーならこう言う」という長いフレーズを集めるのが、長文で話すカギになります。

1-2.語彙を増やす

「語彙力がある」のと「長文で英語を話せる」ことには、実は大いに関係があります。まとまった情報量を伝えようとすると、一文に含める単語の数を増やす必要があります。というのも、英語では、日本語と違って、少ない情報量でも行間を読んで理解してもらうのは望めないからです。思いついた日本語を英語にするときには、背景や程度を的確に説明的に伝える必要があります。そうやって、相手に正確に意図を伝えるためには、語彙を増やす必要があります。

少ない語彙で話せそうな英語で話しているだけだと、おおざっぱすぎて相手は理解できないことが多いです。行間を読んでくれないので、少ない情報量だけでは意図が正確に伝わらないので、誤解されてしまうことすらあります。

例えば、シンプルに言えば「目標達成は難しい」ということを、次のニュアンスで英語にしてみてください。

「経済状況が読めないというのもあって、一筋縄ではいかない困難に直面しており、目標を達成することがとりわけ厳しくなっていると言わざるを得ないです。」

少ない語彙で話そうとすると、次のようになってしまうかもしれません。かなりおおざっぱで、相手には行間を読んでもらわなくてはいけなくなってしまいます。

Considering the current situation, it’s almost impossible to achieve our goals.

これを豊富な語彙を使って、意図が伝わる英語にすると、次のようになります。

I must say the highly unpredictable economic landscape has presented us with formidable hurdles that make it exceptionally challenging to reach our targets.

この文の中には、例えば、以下のような単語やフレーズが含まれています。

  1. I must say~ 「絶対に~・~と言わざるを得ない」
  2. highly unpredictable 「非常に予測がしにくい」
  3. economic landscape 「経済の状況」
  4. present us with 「~に直面させている」
  5. formidable hurdle 「やっかいな困難」
  6. make it exceptionally challenging 「とりわけ厳しくしている」

語彙力があれば、相手に理解してほしい背景やニュアンスを盛り込めますし、結果的に詳細な情報が含まれた長文にすることができます。そのためには、なじみがない分野の名詞、形容詞や副詞、イディオムなど、幅広く語彙力を身につける必要があります。

1-3.文法を使いこなせるようにする

長文で英語を話すには、文法を使いこなすことは必須です。現場でタフな英語力を自力で身につけてきた方から、「文法をあまり意識しないで英語を作ってきたので、英語のレベル(正確性・応用力)が頭打ちになり伸び悩みを感じる」と言われることがよくあります。

現場で英語を身につけることは、実務の英語をこなせるようになるための最短の方法と言えます。しかし、現場で見聞きしたフレーズを組み合わせて使いまわすという形になるので、雰囲気的な英語になってしまって、文法的にはぐちゃぐちゃになってしまっている場合があります。

伝えたいことが豊富にあるときに、文法力がないと、英語として文を組み立てることができません。また、使い分けもあやふやなままでいると、意図も伝わりませんし、英語としてちぐはぐで理解が難しいことがあります。もしかしたら、相手も心の中ではわかりにくいなあと思っているかもしれません。なんとなくの英語を脱して、真に運用できる英語を身につけるには、文を組み立てる力と使い分ける力、つまり文法力を強化するのは必須です。

例えば、次のような言いたいことがいろいろと盛り込まれている文を、文法を意識しながら、うまく組み立てて英語にしてみてください。

「現在人手不足のため、マーケティング活動のほぼ全てを自分が担当しており、目指す目標やターゲット層にマッチしたマーケティング戦略の策定から、SEOパフォーマンス分析、ソーシャルメディアコンテンツのキュレーションといったデジタルメディアの管理まで、以前はアシスタント数人が担当していた業務を行っています。」

これを文法的なポイントを意識して英語にすると次のようになります。

Since we’re currently understaffed, I’m handling almost all marketing activities, such as developing marketing strategies that align our business with our goals and target audience, as well as managing digital media, which ranges from analyzing SEO performance to curating social media content, all of which were once covered by several assistants.

このような長文で話すために必要な「文の組み立て」「使い分け」という視点で、文法のポイントを考えてみましょう

  1. 接続詞の使い分け
    ・since「(ご存じと思いますが)~ので」⇔because「(ご存じないと思いますが)~ので」
  2. 時制の使い分け
    ・現在進行形(一時的なこと)⇔現在形(いつも変わらない習慣や法則)
  3. 関係詞の使い分け
    …, which~「…で、それは」(補足情報)⇔… which(that) ~「~な方の」(他との区別)
  4. and以外で長文を組み立てる方法
    ・(1) and (2) as well as (3)「(1)と(2)や(3)」(as well asで大きく括れる)
    ・such as (1) and (2) 「(1)や(2)などの」(一部を抜き出して列挙する)
    ・range from (1) to (2)「(1)から(2)まで」(カバー範囲を示す)

こうしたポイントを正確に使いこなせると、文を組み立てるのもスムーズですし、誤解なくニュアンスが相手に伝えられますよね。「文法を使いこなす」というのは、①言いたいことを英語の枠組みに沿って文を組み立てること、②「こういう場合はこうする」というニュアンスやトーンに沿った使いわけができること、という2つの意味で、結果的に応用が利いて「長文で話す」ことにつながります。

2.英会話を長文で話せるようになるための4つのステップ

英会話を長文で話せるようになるためには、フレーズ・語彙・文法という3つの原因に対処する必要があります。4ステップで対処できますので、順に見ていきましょう。

2-1.フレーズを集める

長文で話すためには、まずフレーズが必要です。単語ごとに逐語訳してしまうのを脱するために、まずはフレーズを集めることから始めましょう。

通り一遍の例文集やフレーズ集の表現はすでに抑えているはずなので、誰かがまとめたフレーズ集ではなく、自分で自分に合ったフレーズを地道に集めていく必要があります。具体的には、英日対訳の長い会話が載っている本がベストです。映画のスクリプトや、インタビューや、小説など、英語とそれに対応する日本語が対訳で確認できる本を使って、そこから使えそうなフレーズを抜き出す作業を地道に続けてみてください。とりあえず5冊ほど書籍を購入し、使えるフレーズをとりあえず100個は抜き出してみてください。

2-2.フレーズを使って書く

フレーズを100個抜き出したら、それらのフレーズを使って英文を書いておきましょう。フレーズを使った英文のライティングには2パターンあります。

フレーズを使いこなせるように、集めたフレーズで英文を書き溜めるのが大事です。短めの一文で良いので、フレーズを使った例文を作っておくと、会話のパーツとして使えます。その際、順番に例文を作る必要はありません。思いついた文から書いてみるので、大丈夫です。

また、自分が話しそうなトピックに対してパラグラフを書いておくこともおすすめです。まずは、自分が話しそうなトピックで今の実力のままふつうにパラグラフを書いてみてださい。それを100個抜き出したネイティブフレーズを使って書き直せる箇所は書き直して、ネイティブ風のスクリプトにアップグレードするのがおすすめです。

その際に、文法を考えないと長文はうまく組み立てられません。何となくの英語でなく、こうでいいのかな、こうしたほうがいいのかななど自分なりにしっかりと文法を意識して書くことで、文法意識はかなり高まります。

2-3.書いたもの・話したものを直してもらう

フレーズを使って書いたり話したりした英文は、プロに直してもらいましょう。

フレーズの使い方はおかしなところがあるはずですし、文法的にぐちゃぐちゃになっているはずです。文法は、ケースごとに使い分けを判断する必要があるので、誰かに直してもらったうえで、説明してもらう必要があります。理想は、なぜ間違いなのかや、こう言ったほうが良いというところまで教えてくれる人です。

子どものうちは機械的にただ暗記すれば言葉が身につきますが、大人は論理立てて理解することが、記憶プロセスに必要になります。納得感・腹落ち感をもって英文を理解することで、記憶できて、話すことができるようになります。

2-4.書いたものを使って話す

書いた英文は、自分の口で発し、たくさん話すことが大事です。

まず100回くらい音読しましょう。文字で見るだけでは、話せるようにならないので、必ず自分の口を使ってその言葉を発し、自分の耳に聴かせて、口と耳に覚えさせてください。そのうえで、チャンスを見つけては、それを使って会話をしましょう。生の会話の中で、使ってみることは参考書を見たり自分の頭の中で考えたりするのとは、比較にならないくらいの経験値になります。また、会話で使うことで、相手が理解してくれるかどうかも分かりますし、場面やシチュエーションによっては、そのフレーズが使えないかもしれないという気づきも得られます。

筆者自身は、英語だけでなく様々な言語を勉強したのですが、何か新しい言語を身に着けたいと思ったら、フレーズを抜き出しパラグラフを書いて話す、というのをよくしていました。

文法の教科書と、辞書・単語帳、自分の話したいことが書いてありそうな参考書や対訳本の3つをそろえて、しくみを抑えつつ、使えそうなフレーズを抜き出し、自己紹介や趣味など定番のトピックで短めの文を作って、何度も音読しておくのを日常の勉強としていました。そのうえで、機会を見つけては東京駅で困っていそうな旅行客の方に英語で声をかけて「どこから来たの?」と尋ねて、自分の勉強している言語だと分かったら、言語を切り替え、書き溜めたトピックを思い出しながらその国の言語で話す、ということをよくしていました。

事前に話せそうなことをまとめておく、それを使って話すことで、自分のことが正確に伝わりやすいので、コミュニケーションがスムーズになります。ぜひトライしてみてください。

3.英会話を長文で話せるようになるためにOne Month Programがおすすめの4つの理由

ここまで、自分自身でフレーズのネタを集め、それを使って自分なりに文を作り話してみて直してもらうというステップをご紹介しましたが、それを自分ですべて実行していくのは、かなり骨が折れる作業で、教えるプロに添削・解説してもらうのが一番です。真似れば覚えられる子どもと違って、大人は納得感・腹落ち感があってはじめて記憶・習得できます。そうした視点で、高品質の添削とレッスンが受けられるのが、One Month Programです。英会話を長文で話せるようになるエッセンスが詰まったプログラムなので、ポイントごとにおすすめの理由をお伝えします。

3-1.ネイティブ講師の丁寧な英作文添削を受けてネイティブフレーズを集められる

対訳本やスクリプトなどの素材を自分で集めて抜き出すのは手間も時間もかかりますが、One Month Programではネイティブ講師による英作文添削があるので、ネイティブフレーズを効率よく集めることができます。添削の方針としても、ネイティブであればこう言うという英語に直されるので、実践の場で相手が話す長文の英語を得ることができます。

3-2.自分自身の専門性や具体性の高いトピックで英作文を書いて添削してもらえる

集めたフレーズを使って書く際には、なるべく自分が話しそうなトピックで書いておくことが大事です。One Month Programでは、自分自身の業務に合わせた内容で英作文するので、自分にとって必要なフレーズが最速で集められます。「製薬会社における治験の方向性について議論する」や「IT企業での海外顧客への操作説明」など、具体性の高いトピックでも対応してもらえるので、すぐに使うフレーズを、添削を通じて得ることができます。

3-3.バイリンガルの日本人トレーナーがネイティブ講師との間に立って質問に答えてくれる

One Month Programでは、ネイティブ講師がネイティブスピーカーらしい英語で添削しつつ、バイリンガルの日本人トレーナーが間に立って解説をしたフィードバックが返却され、その内容についての質問にも答えてくれます。 One Month Programは通訳翻訳のエージェントが母体としている英語のプロがトレーナーを務めているので、とにかく疑問がどんどん解消できます。ネイティブ並みの英語力を持つ日本人が、日本語と英語両方の意図やニュアンスを理解したうえで添削・解説したフィードバックなので、自分の伝えたいことを表現する力がかなり身につきます。

話そうと思ったときに、「この状況ではこの単語でよかったかな」とか、「こういう時は現在完了形でよかったかな」など考えすぎると、なかなかスムーズには話せません。そうした単語や文法の使い分けに自信を持てると、話したいことを英語にするスピードと正確性が上がります。

3-4.英作文の添削を受けた後に英会話レッスンができる

One Month Programでは、こうした英作文添削を受けたうえで、レッスンを受講するという形式になっています。つまり、①英会話のレッスンの前に、話したい内容で英作文を書き、②添削の理由やポイントがまとめられた添削のレポートを通じて、直された英文を確認し咀嚼したうえで、③直された英文をもとにレッスンで会話する。この流れなので、確実に長文で英会話ができます。

英会話のレッスンは、定型表現の繰り返し練習の場としてでなく、パーソナライズ化された自分が話したいトピックについて、英語らしい英語を使って試す場にするのが理想です。いきなりその場でトピックを振られて、その場で考えて話す英語は、ぐちゃぐちゃの英語になってしまいますし、レッスン時間の大半を「えー、あー、う~ん」という英語を考える時間で浪費してしまいます。間違えた英語をいくら作って話しても、その場しのぎのサバイバル能力はものすごく身につきますが、自分が本来話したい英語が身につくわけではありません。

このように、自分が話したい内容であらかじめ英作文として書き出し、ネイティブスピーカーらしいフレーズで直された英語を得て、レッスンでは話せそうな英語でなく、伝わる英語を使って話すことで、確実に長文で話す英語が身につきます。

4.最後に

「英語を長文で話す」ためには、長いフレーズ、幅広い語彙、確かな文法力を見つける必要があり、そのためには収集したフレーズを使って書いたものを添削してもらい、それを使って話すことが大事だということをお伝えしてきました。それらを自分だけで行うのはなかなか難しいのも事実なので、英作文添削に基づくレッスンを受講できるOne Month Programもご紹介しました。

「英語を長文で話せるようになりたい」というレベルにまで到達しているということは、英語はある程度身についていて、ビジネスの現場や日常の場面で英語を使うチャンスも多いかと思います。せっかくこのレベルまで身につけた英語を、「言えそうなこと」でなく「言いたいこと」を相手にしっかりと伝えられるような英語へと、この記事を参考にレベルアップしていただけたら嬉しいです!

Writer

One Month Program

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