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こうして出社して仕事をするまでは、ほとんど人と会話をすることのない日も多かったせいか、今もなお人付き合いが苦手でございます。そんな私が、知人が開催した異業種交流会に参加してきたときの話です。
初対面の方の多い場にあって、自分の好感度の初速をいかにして高めていくか。私は数日前から仮説をいくつも設定し、シミュレーションを重ねました。必要以上に腰を低くしないこと、知った顔ばかりで固まるくらいなら一人でぶらついてみること、話すタイミングと話をやめるタイミング・・・等々。
そして当日。私はその準備がことごとく空回りし、「非常に残念な結果に終わりました」というオチを期待する気持ちが8割でいたものですから、予想に反して万事うまく行ってしまったことには、逆に驚きを隠せませんでした。しまいには女性をつかまえて、2次会と称して2人で終電間際までお酒を飲んでいたりする始末です。
帰りの電車の中では、今日の大金星を自ら称える気持ちでいっぱいでした。しかし、家に着き、ベッドに横たわると、なぜだか違った気持ちが湧いてくるのを感じました。知らない人にも積極的に話しかけ、明るい声で周りに笑顔を振りまく器用な自分と、内気でグズグズした気持ちを抱えて生きる不器用な自分とを比べてみたとき、後者の方が愛すべき奴に思えてならなかったのです。不思議な気持ちでした。
週が明けて出社した私は、もとの薄暗い感じを「取り戻して」いたわけですが、そこにはなんだか懐かしい落ち着きがありました。12時を過ぎたシンデレラの気持ちもかくなるものかと、そんなことに思いを馳せた次第です。
矢島
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